50代に入り、これまではとにかく将来のためにお金を貯めることばかり考えていた私。
そんな時に出会った本『Die With Zero』が、お金との向き合い方を大きく変えてくれました。
“使うための資産形成”という考え方にたどり着いた理由を、今回はお話しします。
老後の不安から始まった“貯めるだけ”の資産づくり
50代に入ってから、「お金との付き合い方」を改めて考えるようになりました。
老後資金、年金、退職金…。
人生100年時代といわれ、老後2000万円問題などを聞くにつけ、
とりあえず貯めておかないと。。。 将来に備えなければと、貯金ばかりしていた私。。。
それから少しずつ、書籍やYoutubeなどで学びながら、投資も始め、NISA口座も開設しました。
資産はそれなりに増えていく一方で、なぜか心は軽くなりませんでした。
そんな漠然とした違和感を抱えていた頃、『Die With Zero』という本に出会いました。
『Die With Zero』が教えてくれた、「お金は経験のために使う道具」
本の中で特に印象に残っている言葉があります。
それは「人生で一番大切な仕事は思い出作り」。
著者のビル・パーキンスは、お金を貯め続けて死んでしまうのではなく、
お金を“経験”に変えて使い切ることこそが、充実した人生だと語っています。
また、「資産を減らすポイントは45歳〜60歳」という考え方にもハッとしました。
私自身、50代になり健康面や体力の衰えを少しずつ感じ始めていました。
“いつか”と思っていたことを先延ばしにしているうちに、
その「いつか」は、もう来ないかもしれない。
だからこそ、「元気な今をどう生きるか」にお金を使うことが大事だと気づいたのです。
そしてもうひとつ、心に刺さった言葉がありました。
「貯金の額は、できるはずだった経験の負債」。
貯金が多いほど安心できるはずなのに、
その裏には「やらなかった体験」「行かなかった旅」「挑戦しなかった時間」があるのかもしれない。
そう思うと、ただ貯めるだけのお金は、少し寂しく感じました。
“使うため”に整える資産形成へ
それ以来、私の中で「資産形成」の意味が変わりました。
お金は、ただ増やすためではなく、いつか使うために整えておくもの。
将来の安心のために備えつつ、「今の自分」にも投資していく。
たとえば、NISAで長期投資を続けながらも、旅行や学び、健康への出費には迷わずお金を使うようになりました。
お金を「守る・増やす・使う」をバランスよく考えることで、
毎日の充実感も変わってきました。
以前は「支出=悪いこと」と思っていましたが、
今は「経験への投資」と考えられるようになり、心が軽くなった気がします。
50代からのお金は、“生き方”をデザインするためのツール
これからの人生は、「貯めて備える」だけではなく、「使って生きる」時間。
行きたい場所へ行く、学びたいことを学ぶ、大切な人と過ごす時間を増やす——
それらすべてが、人生の“思い出作り”につながります。
お金は目的ではなく、より豊かに生きるための道具。
『Die With Zero』に出会ったことで、
私はようやく「お金」と「生き方」のバランスを取り戻せた気がしています。
これからも、“使うための資産形成”をテーマに、
NISAの運用や節税の工夫、そして心と暮らしを整えるヒントを、
このブログで少しずつ綴っていきたいと思います。
まとめ
- 貯めるだけでは満たされなかった心に、『Die With Zero』が気づきをくれた
- 「思い出作りこそ、人生で一番大切な仕事」
- “使うための資産形成”で、50代からの人生をより自由に、豊かに

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