老後資金は「貯める」だけではなく「どう使うか」が大切
50代になると、老後資金や年金の話題がぐっと現実的になります。
「まだ貯めないと不安」「老後のためにもっと増やしたい」と考える人も多いでしょう。
でも、私は最近「どう貯めるか」よりも**「どう使うか」**のほうが大事だと思うようになりました。
きっかけは『Die With Zero』という本に出会ったこと。
その中にあった「人生で一番大切な仕事は思い出作り」という言葉が心に残りました。
お金を増やすことばかりを考えていた頃は、使うタイミングを先送りにしていました。
でも、人生の後半に差しかかる今だからこそ、“使うための資産形成”を意識するようになったのです。
なぜ「老後の資産取り崩し」を今から考えるべきなのか
① 長生きリスクだけでなく「使わずに終わるリスク」がある
多くの人は「長生きリスク(=お金が足りなくなる不安)」を心配します。
でも、私が最近意識しているのは、**「使わずに終わってしまうリスク」**です。
元気で動ける60代〜70代前半こそ、お金を使う“旬”の時期。
この時期にやりたいことを実現しないと、
80代になってから「もっと早く旅行しておけばよかった」と後悔するかもしれません。
老後の資産取り崩しを今から考えるのは、
「自分が使いたいときに、使えるようにしておく」ためでもあります。
② お金は“経験に変える”ことで価値が生まれる
私は、モノを買うよりもコト(経験)にお金を使うようにしています。
旅行に行く、美味しいものを食べる、会いたい人に会いに行く──
そんな経験は、心に残る「人生の資産」になります。
たとえば、家族で「温泉行きたいね」と話題に出たとき、
「いつか行こうね」ではなく、「それならいつ行こう?来月は?」とすぐに計画を立てます。
“思い立ったら行動する”ようにしてから、毎日の充実感がまるで違ってきました。
あとそれから、日頃よく「あと1年しか寿命がないとしたら?」と考えるようにしています。
そうすると、本当に価値のあるお金の使い方が見えてくる気がします。
③ 資産取り崩しには“練習期間”が必要
老後資金の取り崩し方は、退職してから慌てて考えるのでは遅いと思います。
今のうちに、少しずつ「お金を使う練習」をしておくことが大切です。
私自身、月に数万円を“思い出づくり予算”として使うようにしています。
旅行でも、趣味でも、家族との時間でもいい。
使ってみることで、自分にとって心地よい支出の感覚がつかめてきます。
この“お金を使う練習”こそ、老後の資産取り崩しに向けた準備期間なんだと思います。
資産を「取り崩す前提」で考えると、貯め方も変わる
以前の私は、「老後のために貯める」ことが目的でした。
でも今は、「やりたいことを叶えるために貯める」という意識に変わっています。
貯金や投資の額が目的ではなく、そこから生まれる体験の価値こそが本当のゴール。
お金の使い方を意識することで、“人生の残り時間の使い方”まで見えてくる気がします。
資産形成と資産取り崩しは、対立するものではありません。
どちらも「豊かに生きるための準備」なのです。
まとめ|取り崩しを考えることは「これからの生き方」を考えること
お金の計画は、人生の計画そのもの。
老後の資産をどう取り崩していくかを考えることは、
「これから自分がどう生きたいか」を考えることでもあります。
貯めることに一生懸命になりすぎず、
“思い出”や“経験”にお金を使う勇気を持つ。
それが、私が考える**「使うための資産形成」**の第一歩です。


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