はじめに:投資の「成果」より大切なのは、メンタルの安定
NISAや積立投資を始めると、最初のうちは「投資額が少ないから気にならない」ものです。
私も50代になってからNISAを活用し始めた当初は、評価額の変動を気にしていませんでした。
しかし、少しずつ資産が増えてくると、株価の上下に心が揺れるようになります。
たとえば今年だと2025年4月の「トランプショック」の時は、
評価額が1日で月の給料分ほど下がり、画面を見るたびにそわそわ…。
けれど冷静に考えると、それはあくまで評価額の変動。
売らなければ損ではありません。
むしろ「安く買えるチャンス」だと気持ちを切り替え、
その時期は割安な米国株や高配当銘柄をリサーチしていました。
短期売買を繰り返すトレーダーではなく、
長期保有で資産を育てる投資家としてのスタンスを持つこと。
それが、NISAを通じて“資産形成を長く楽しむ”ための第一歩だと思っています。
① 相場に「感情」を持ち込まない仕組みを作る
投資で一番怖いのは、「感情で動く」こと。
焦って売買を繰り返すと、積立の効果や複利の力を自分で壊してしまいます。
私が実践しているのは次の3つです👇
- 積立設定は完全自動化(eMAXIS Slim 米国株式を毎月10万円)
- 相場チェックは週1回までに制限
- SNSや投資コミュニティを見すぎない
「設定したら放置」がメンタルの安定につながります。
感情を排除するには、“見ない環境”をつくるのが最も効果的です。
② 相場が下がったときこそ「安く買えるチャンス」と考える
積立NISAや長期投資では、下落相場も味方にできます。
株価が下がった時にコツコツ買うことで、平均取得単価が下がり、
将来的なリターンの伸びしろが大きくなるからです。
実際、2022~2023年の下落時に買い増しした米国株ファンドは、
翌年の回復局面でプラスに転じました。
この経験から、
「相場の下落=損」ではなく「チャンス」に変わりました。
価格ではなく“時間”を味方につける。
これが、NISAを活用した積立投資の最大の魅力です。
③ 投資を「点」ではなく「線」で見る
短期的な値動きに一喜一憂していると、
精神的にも疲れてしまいます。
私は「5年後・10年後の自分」を軸に考えるようにしています。
たとえば、
60代に入り、仕事を少しセーブした時に、
配当金や運用益で“心のゆとり”を持てるように。
そんな未来を思い描いています。
目先の数字ではなく、“目的”を意識することがブレない軸になります。
NISAで得られる安心感は、日々の評価額ではなく、
「将来への安心につながっている」という実感そのものです。
④ 心が揺れたときは「生活」に意識を戻す
相場に気を取られすぎると、生活リズムまで乱れがちです。
そんなときは、
- お気に入りのランニングコースを走る
- コーヒーをゆっくり淹れる
- 家計簿を見直して現実を確認する
など、“生活の手触り”を取り戻すようにしています。
投資は生活の一部であって、人生の中心ではありません。
**「暮らしの中に投資がある」**という感覚を持つと、
お金の増減に一喜一憂しなくなります。
まとめ:焦らず、比べず、自分のペースで
相場の波は誰にもコントロールできません。
でも「どう受け止めるか」は自分次第です。
- 感情で動かない仕組みを作る
- 下落をチャンスと捉える
- 投資を“線”で見る
- 生活に軸を戻す
この4つを意識するだけで、
50代からの資産形成はもっと穏やかで、もっと楽しくなります。
焦らず、比べず、マイペースに続ける。
それが、NISAを“長く楽しむ”ためのいちばんのメンタル管理術です。
次回予告:老後の「取り崩し方」を考える
次回は、「貯めたお金をどう使うか」というテーマで、
老後の資産取り崩しについて考えてみたいと思います。
「使うための資産形成」をどう実践していくか――
50代から始める“使う力”の磨き方をお話しします。


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