はじめに:50代からでも「遅くない」NISA投資
「もっと若いうちから投資をしておけばよかった」
そう思ったことがある方も多いかもしれません。
でも実際にやってみて感じるのは、50代からでも十分に間に合うということ。
私も最初は「もう遅いかも」と思いながらNISAを始めました。
きっかけは、将来のために少しでもお金を増やしたいという気持ちと、
「お金を使うための投資」を学びたいという思いでした。
NISA(少額投資非課税制度)は、運用で得た利益にかかる約20%の税金が非課税になる制度です。
つまり、増えた分をそのまま受け取れる仕組み。
投資初心者でも、安心して始めやすい制度だと思います。
私のNISAの基本方針
私の運用スタイルは、次の2つの軸で考えています。
- つみたて投資枠:毎月コツコツ育てるお金
- 成長投資枠:タイミングを見て育てるお金
この2つを分けることで、**「安定」と「成長」**のバランスを取るようにしています。
つみたて投資枠:eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)に月10万円
投資を始めるとき、いちばん悩んだのが「何に投資するか」でした。
私が選んだのは、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)。
これはアメリカを代表する500社にまとめて投資できる投資信託です。
S&P500とは?
アメリカの経済を支える500社の株価を平均したもの。
Apple、Microsoft、Amazonなど、世界を動かす企業が含まれています。
つまり、S&P500に投資するということは、アメリカの成長に丸ごと乗るイメージです。
投資信託と信託報酬
投資信託とは、投資家から集めたお金をプロが運用してくれる仕組み。
その代わり、少しだけ「信託報酬(運用手数料)」がかかります。
このファンドはそのコストが非常に低く、長期運用に向いた定番商品です。
なぜ月10万円積み立て?
つみたて投資枠の上限が月10万円。
働いて収入のある今のうちは、「できるだけ満額で積み立てておこう」と思いました。
無理をしない範囲で、“将来の自分への仕送り”のような感覚です。
それに、私はクレジットカード決済で積み立てをしています。
楽天カードを使っているので、毎月の投資額にポイントが付くのも大きな魅力。
実際にポイントがたまると、ちょっとしたご褒美のようでうれしくなります。
積み立て投資のいいところは、値動きを気にしすぎずに続けられること。
投資額を一定にすることで、価格が高いときは少なく、安いときは多く買う「ドルコスト平均法」が自然に働きます。
結果的に、購入価格が平均化され、リスクを抑えた長期投資ができるのです。
成長投資枠:楽天・米国高配当株式ファンド(四半期決算型)への投資
次に「成長投資枠」。
こちらはより自由に投資先を選べる枠で、私は**楽天・米国高配当株式ファンド(四半期決算型)(通称:楽天SCHD)**を利用しています。
高配当株ファンドとは?
「高配当株」とは、株主に配当を多く支払う企業を集めたもの。
定期的に分配金(=お小遣いのようなもの)がもらえるのが特徴です。
楽天のこのファンドは、3か月に1回分配金が出るタイプ。
つまり、年に4回も分配金が出るのです。
実際に振り込まれたときは、「お金が働いてくれた」という実感がありました。
額は大きくなくても、数字が“自分のお金の流れ”として見えるのは励みになります。
次の分配金が出るのは今月末! 今から楽しみです!
購入のタイミング
私はこの成長投資枠での楽天SCHDの購入は、2025年の今年は2〜4月ごろに下がったタイミングで4回に分けて購入しました。
もちろん相場を完璧に読むことはできませんが、
焦らず「今がいいかな」と思えるときに、少しずつ買うようにしています。
今年の4月といえばちょうど、トランプショックで株価が大きく下がった時期がありました。
ちょうどその時期に買えたのでラッキーだったかな、と思っています。
投資を続けるうえで意識していること
① 完璧を求めない
「どのタイミングが正解か」は、誰にも分かりません。
ニュースやSNSに振り回されず、自分のペースで続けることを大切にしています。
② 使うために増やす
私は投資の目的を「老後に残すため」ではなく、**「人生を楽しむため」**と決めています。
旅行や体験など、“お金でしか買えない時間”に使うことも立派な投資だと思うようになりました。
③ 無理のない範囲で
毎月の積立額も、「続けられるかどうか」で決めています。
家計の中で無理をすると、投資がストレスになってしまうからです。
NISAは長く続けてこそ力を発揮する仕組み。焦らず、習慣にしていきたいです。
まとめ:お金を増やすことより、「生き方を整える」投資に
NISAを始めてみて思うのは、お金の不安が少しずつ安心に変わっていくということです。
それは、増えた金額よりも「お金の使い方を考える時間」が増えたからかもしれません。
50代からの投資は、決して遅くありません。
これからの時間をどう生きたいか、そのためにお金をどう使いたいかを考える。
NISAは、そんな“人生のデザインツール”のような存在だと思います。
💡次回予告
次回は「相場が下がってもブレないためのメンタル管理術」。
投資を“長く楽しむため”の心構えをお伝えします。

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