「50代からNISAを始めても、もう遅いんじゃないか」――そう感じている方に、ぜひ読んでいただきたい記事です。私自身、52歳から投資を始めて今年で5年目。実際に経験してわかった、「今すぐ始めることの大切さ」をお伝えします。
はじめに:「もう遅いかも」と思っていたあの頃
「50代になってからNISAを始めても、もう遅いんじゃないか」
そう思ったことはありませんか?
私がNISAを本格的に始めたのは52歳のとき。ちょうど子育ての終わりが見えてきて、「これからの老後のお金、どうしよう」と考え始めていた頃でした。
当時は周りにも投資をしている人はほとんどいなくて、投資というと「難しそう」「怖い」「失敗したら大変」というイメージが強くありました。銀行預金が当たり前で、株や投資信託は”一部の人がやるもの”という感じがしていたのです。
それでも、このまま何もしないのも不安で、少しずつ調べ始めたのが投資との出会いでした。
結論:50代からでも、遅くない
先に結論をお伝えします。
50代からNISAを始めることは、まったく遅くありません。
むしろ、「60歳の定年を待ってから退職金でまとめて投資しよう」と考えている方には、今すぐ始めることを強くおすすめしたいと思っています。
その理由を、私自身の5年間の経験を交えてお伝えします。
退職金でまとめて投資、はおすすめしない理由
定年後に退職金が入ったら、それを元手に投資を始めようと考えている方は少なくないと思います。
でも、私はこの考え方には少しリスクがあると感じています。
① タイミングの問題
株式市場は常に動いています。退職金を受け取ったタイミングが、たまたま相場の高値だった場合、その後の下落で大きく資産が減ることがあります。まとまったお金を一度に投じるのは、それだけリスクが集中します。
② 「大切なお金」は怖くて動かせない
退職金は、長年働いてきた集大成のお金。経験のないまま、そのお金が株価の下落で目減りするのを見たとき、精神的に耐えられるでしょうか。
投資の経験がないまま大きな金額で始めるのは、精神的なダメージがとても大きいのです。
③ 収入がなくなった後の投資は、プレッシャーが違う
定年後は定期的な給与収入がなくなります。その状態で資産が減ると、「この先どうしよう」という不安が、現役時代とは比べものにならないほど大きくなります。
私が考える「退職金との付き合い方」
では、退職金はどうすればいいのか?
私の考えはシンプルです。
退職金は、現金のまま無リスク資産として持っておく。
退職金はいわば「老後の土台」。そこには手をつけずに、現役のうちに毎月の収入の中からコツコツとリスク資産(株式投資信託など)を積み上げておく。
定年を迎えるまでの間に、手元の現金を少しずつ投資へ移していくイメージです。
そうすることで、定年後に相場が大きく動いても、退職金という安心の土台があるから、焦らずにいられる。枕を高くして眠れる、という感覚です。
これが、「退職金をもらってから投資を始めよう」ではなく、「退職金をもらう前に、今から始めておこう」と思う理由のひとつです。
定期収入があるうちに始めることの大きなメリット
では、なぜ今、定期収入があるうちに始めることが大切なのでしょうか。
毎月の積立が、自然とリスク分散になる
毎月一定額を積み立てることで、価格が高いときも安いときも、自動的に買い続けることができます(ドルコスト平均法)。これは、「いつ買えばいいかわからない」という初心者の悩みを自然に解決してくれます。
相場が下がっても、生活が揺らがない
定期収入があるということは、投資が多少うまくいかなくても、日々の生活は守られているということ。
私自身、5年の間にトランプショックなど相場が大きく下がる場面を何度か経験しました。でも、毎月のお給料という「土台」があったので、「下がっても待てばいい」と構えていられました。
これは収入のある今だからこそ持てる、とても大切な心の余裕です。
金額より大事なこと:「相場の中に身を置く」感覚
5年間投資を続けてきて、気づいたことがあります。
相場の感覚は、経験を積むことでしか身につかないということです。
最初の頃は、株価が下がるたびにドキドキしていました。でも、上がり下がりを何度も経験するうちに、体が慣れてくるというか、感覚が育ってくるんです。
「あ、また下がった。でもこれは一時的なものかな」と、ニュースを見ながら冷静に考えられるようになってくる。
この感覚は、本を読んで学べるものではなく、実際に相場の中に身を置いた時間だけが育ててくれるものだと感じています。
だから、たとえ最初は少額でも、早く始めることに意味があります。
月5,000円でも、1万円でも。「相場に慣れる時間」を買う、という感覚で始めてみてください。
まとめ:5年やってみてわかったこと
52歳で始めたNISAは、今年で5年目を迎えました。
振り返ってみると、早く始めてよかったと思うことばかりです。相場の上下に一喜一憂しなくなったこと。「お金を育てる」という感覚が日常になったこと。そして何より、将来への漠然とした不安が、少しずつ安心に変わってきたこと。
50代はまだ、10年以上の運用期間があります。定年後に「やっておけばよかった」と後悔するより、今できることを今始める。
「遅い」のではなく、「今が一番早い」のです。
💡 次回予告
次回は「相場が下がったときの私の心の整え方」。投資を長く続けるためのメンタル管理について書きます。

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